Young woman with her daughter.

子どもの頭を良くする○○ゲル係数とは?

子育ての中で絵本の読み聞かせが情操教育上大切だということは昔から言われてきました。

情操教育とは「自分で考える力」や「感じ方」などを形成するために必要な「心」や「人間力」を育てる教育ということで、

一昔前はこの「感じ方」の部分に重きが置かれてきたように思います。

絵を描く子供
昔は今ほど、「絵本の読み聞かせは学力に直結する」と明言されておらず「絵本は心を育む」という言い方をされてきました。

絵本の読み聞かせが学力に直結する、といった言われ方は昔はされておらず、

感じ方や人間力といった人間の器(ハード)が読み聞かせによって育つ、と言われることの方が多かったようです。

最近では「頭が良くなる」「学力」「読解力」といったソフトへの影響の方を取り沙汰されることが多くなりました。

情操教育もとても大切ですが、それよりも

人生の社会的立場をクリティカルに左右しがちな

「頭の良さ」「学力」に影響がある、

ということで説得力を持たせようという方向性にシフトしてきたように見えます。

ただ結局のところ、絵本の読み聞かせは今も昔も変わらず大事ということにほかなりません。

感じ方というのは人間の共感部分に当たるわけで、

「頭の良さ」「学力」の土台となる「読解力」が高いのも共感部分が育った結果なので、

絵本の読み聞かせが情操教育面に与える効果も学力面への効果も

同じ「高い共感力」が根本となっていると思えば納得できます。

子育てには大切な絵本ですが、

ご家庭に何冊くらいの絵本があるでしょうか?

また、図書館などで借りてくる冊数はどれくらいでしょうか?

家庭教師時代に様々なご家庭に訪れるうち、

おもちゃの種類と学力には明確に相関関係があると気づき、

その相関関係のことを個人的に

「(エ)ホンゲル係数/(絵)本ゲル係数」

と呼ぶようになりました。

ご想像の通り「エンゲル係数」をもじったもので、

子どもに与えるおもちゃのうち、

本(絵本)の占める割合(購入にかかった金額の割合)を指します。

元になったエンゲル係数は、ご存知の通り

家計のうち、食費の占める割合を指し

その指数の高い低いで生活水準の低い高いの目安となる数値ですね。

(絵)本ゲル係数の場合は、

指数が高ければ高いほど学力が高くなります。

(エ)ホンゲル係数はエンゲル係数のように数値化してはなく

概念的なものですが

きちんと数値化したら面白い結果が得られるのではないかと思っています。

ぜひ絵本の冊数を意識してみてください。

ちなみに現在のうちの絵本の冊数は150冊ほどです。

私の幼少期は250冊ほどだったそうです。

絵本は極端な例ですが、

(絵本をおもちゃに含めるのかというご指摘もありそうですが、

ここで言う「おもちゃ」はご家庭で子どもに与えるもの全般、

と考えてください)

おもちゃの中でも種類によって情操教育や学力に与える影響は異なります。

子どもの情操教育や学力を意識するご家庭で避けていただきたいのは

音や光が出るおもちゃです。

音や光が出るということは、

一方的に与えられてしまうことで受け身の遊びとなり

ゲームなどと同じで

能動的な活動を阻みます。

「正解」が与えられてしまうことで想像力も育まれにくくなってしまいます。

たとえば何も色のついていないブロックでも箱でも、

消防車やスポーツカーに見立てて走らせたり、

ロケットを想像して飛ばしたりして遊ぶ姿がありますが、

色も形も、そのものからかけ離れていたとしても

想像力で楽しめることが非常に大事な活動で、

情操教育にも学力にも良い影響を与えます。

子どものころは見立てることが大事なので、

音や光が出るおもちゃを買ってもらえないことは

”楽しい”おもちゃを買ってもらえなくてかわいそう、

ではなく、

”想像力”を育むおもちゃしかなくて素晴らしい環境

であり、逆に、音や光が出るおもちゃばかりの環境は

”想像力を阻む”おもちゃを買い与えられてかわいそう

なのです。

※音や光が出るおもちゃの中にも想像力を引き出すものもあります。

親の子育ての方針に関わらず、どうしても音や光が出るおもちゃをいただくこともあると思います。

おじいちゃんやおばあちゃんなど、周囲の気持ちを組んで、そういった場合は電池を抜いてしまうのも手です。

ホンゲル係数に話を戻しますと、

最近になって幼少時の絵本の読み聞かせが「学力」に良い効果を与えるということがよく取り上げられるようになりました。

有名な話はお子様4人が東大理Ⅲに合格した佐藤亮子さんでしょう。

佐藤亮子さんはお子様の幼少時には、1年間で1万冊の絵本を読み聞かせをしたそうです。

中には絵本の読み聞かせが苦手な親御さんもいらっしゃって

読み聞かせのDVDやYou Tube動画を見せるということもあるようですが、

それですと絵本の読み聞かせの効果はほとんどないと言ってよいと思います。

「読み聞かせ」は子どもにとって、(母)親の脳を借りる(共有)する機会でもあるのです。

(母)親の発話(言動)の中から生きるのに大事な「判断力」も学び取っています。

習慣的な読み聞かせによって、普段の生活にも、

こんなときにどうすれば良いか

という判断を、自力で行うことができるようになっていきます。

学習の場でもそのような試行錯誤や判断力が生かされ「学力」も高くなります。

身近な(母)親の脳を共有する機会をたくさん持つことで

(母)親と離れた場でも自力で判断する力がつきます。

そのため、(母)親の肉声での読み聞かせが重要なのです。

(エ)ホンゲル係数/(絵)本ゲル係数と、読み聞かせ、

ぜひ実践してみてください。