国語で算数・数学に強くなる?

算数・数学に強くなるにはどうしたら良いですか、という質問を受けることがあります。

算数・数学の問題には大きく分けて2つあり、

・足し算などの単純な計算問題

・設問文の中に条件や設定が課される文章問題

一般的に計算問題には計算力が必要で、文章問題は読解力が必要、と言われます。

計算問題と文章問題は切っても切れない関係にあります。

そんなこと、同じ算数・数学なのだから当然、と思われるかもしれませんが、

算数・数学を下支えする国語力という観点で考えてみたいと思います。

文章問題とは、「与えられた条件を整理して計算式に変換する」ことが求められています。

「与えられた条件を整理」する能力は読解力そのものです。

では「計算式に変換する」ということはどういうことかというと、

「算数・数学の言語に訳する」と言うことができます。

これは実は語学力に近いと私は考えています。

「2に3を足す」とか「2と3を合わせる」という言葉を算数・数学の言語に訳すと

2+3

という計算式に変換するのです。

小学校中学年くらいになると「□を使った問題」が出てきます。

2+□=5

という問題は解けるけれど、

「2に何かを足すと5になる」という言葉を算数・数学の言語に訳すと

2+□=5

となるところにつまずくお子さんは、

さかのぼって

2+3(算数・数学の言語)

「2に3を足す」「2と3を合わせると全部で」(日本語)

の言い換えをスムーズにできるようにすると良いです。

設問→条件整理(読解力)→計算式への変換(翻訳)→計算

という流れとなり、最終的には計算力が必要ですが、

昨今の中学受験では、計算力は人間じゃなくてもできるけれど、

計算式への変換(翻訳)までは人間じゃないとできないので、

計算式への変換まででほとんどの得点が割り振られる傾向にあります。

とはいえ、最終局面を決めるのは計算力なので、

文章問題と計算力は切っても切れない関係と言えますが、

単純な計算を演習する段階でも

「2に3を足すと」や「2と3を合わせると」

の言い換えを意識しておくと、文章問題での計算式への変換の際に生かせることはもちろん、

計算問題の難易度が上がって「()を使った式」や「□と使った式」が出てきたときにも

無理なく対応できるようになります。